ギャッベにあるデザインはキリム同様、自然の恩恵を受けている遊牧民の歴史から、身近にある自然や動物などがデザインの元になっています。写実的に作られているものもありますが、幾何学的に抽象化された文様が大半です。 それぞれ隠された意味があり、織り手である女性の恋愛、結婚、出産から家族の安泰、幸福への願いなど数多くあります。 その形から見て、隠された意味を探ってみましょう。
人間賛歌を表したもので、女性の場合、多産を意味する。
手は邪悪なものから、身を守る意味がある。櫛は生命の誕生と結婚を意味する。
魔除けを意味する。三角形や菱形に形の変化したものもある。三角形や菱形は危険な力を弱めると信じられている。
元々、イヤリングは結婚への贈り物として使われたので、結婚への憧れ・願望の意味がある。
様々な解釈があるが、生活の安定・幸福への願という意味が多い。
遊牧生活を共にする動物のモチーフは、動物達への愛情を意味する。
花の咲く園は遊牧民にとって、楽園であり、よく使われるモチーフ。
浄化・女性の妊娠を意味する。
遊牧民にとって水の確保は重要である。そのため、水の大切さを意味する。
生命の木を象徴するザクロ・オークなど、色々なタイプの木があり、男性の成功・永遠の命などを意味する。
遊牧民にとって、羊はキリムの原糸であったり、食糧ともなり、財産である。繁栄や力を意味する。
基本は6つの点であるが、8点のものもある。豊穣・幸福を意味する。